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レーシック(LASIK)ってなに?レーシックの歴史
近視の手術は古代エジプトのころから行われ
18世紀には既に水晶体摘出による近視治療が行われていました
その後、多くの研究が行われ、現在のレーシックに至りました。
RK(放射状角膜切開手術)
1940年代に順天堂医科大学の佐藤勤教授が
佐藤式RKを世界に先駆けて臨床応用しました。
この手術は、角膜表面と後面に放射状に切り込みを入れる
ことにより近視を矯正する前後面放射状角膜切開術が
行われたのが始りの近視矯正手術です
1969年、ソ連モスクワの顕微手術眼科研究所の所長
フィヨドロフ博士のもとに
眼鏡を割って角膜にガラスの破片を差してしまった少年が入院
ガラスの破片を取り除き3日目に包帯を取ると
それまで0.1しかなかった視力が
視力表の一番下までくっきり見えるほど回復していた
これを基に博士は歴史に埋もれていた佐藤式を回想
動物実験をスタートさせ、失敗原因を究明したのです。
そして1973年、角膜前面のみから切開すれば
安全な近視矯正が可能なことを発見しました。
佐藤教授の治療法を発展させたこの前面切開法は
RK(放射状角膜切開術)と名付けられました。
1974年にはロシア(旧ソ連)の眼科医フィヨドロフ博士により
角膜の辺縁に顕微鏡を見ながら4〜8本の
放射線状にメスを入れるRK(放射状角膜切開手術)
という治療法で多くの手術が行われました
約400万件の症例が有り失明などの重大な後遺症は
報告されていない安全な手術法です。
この歴史的な近視手術の成功は、世界の眼科医に衝撃を与えました。
ロシア(旧ソ連)国内ではたちまち評判になり
ヨーロッパをはじめ、アメリカにも届きました。
その後、アメリカの眼科医が大挙してロシアに渡り
RKについて学びました。
アメリカのレオ・ボアース博士はフィヨドロフ博士のもとで
手術方法を学び
1978年デトロイトでアメリカ初のRKを行いました。
ボアース医師以外にも100名余りの米眼科医が
フィヨドロフ博士の門を叩きました。
今日、米国で年間50万例のレーシック(LASIK)をはじめとする
屈折矯正手術が行われている現実はRKによって培われたのです。
このRKは、世界で三百万人へ手術が行われ
特にロシア(旧ソ連)の軍人に対して多く実施され
実績を残しました
しかしRK手術は軽度から中度の近視に有効で
強度の近視や乱視を矯正するのが難しいケースがあり
手術後に痛みを伴うことや矯正の制度があまり高くないこと、
角膜の強度が弱くなることレーシックの普及などにより
現在ではほとんど行われなくなりました。
ケラトミレイシス
1963年にはケラトミレイシスという術式が開発されました。
これはフラップを作り小型のカンナのようなマイクロケラトームで
角膜を薄く切り取り冷凍後に旋盤で削り
角膜をフラップ下に戻すというものです
しかし時間が掛かり技術が必要で軽度の近視の矯正に適さない為
あまり普及しませんでした。
ALK
これはケラトミレイシスのようにマイクロケラトームでフラップをつくり
さらに角膜の中央部をマイクロケラトームを使って削り、
フラップを戻します
術後、合併症の頻度が高、乱視の発生が多いなど
精度も低くこれもあまり普及しませんでした
PRK
PRKは角膜上皮を取り除き
ボーマン膜の上からエキシマレーザーを照射し
角膜の屈折率を変化させる術式です
1975年にエキシマレーザーが開発され
コンピューター技術の導入により
角膜を正確に削るPRK(Photo Refractive Keratectomy)
と呼ばれる手術法が確立しました
PRKはRKに比べて精度も高く手術時間が短く済む
というメリットがあり
1988年アメリカでPRKの手術が開始されました
しかし術後の痛みがある、視力回復まで時間がかかる
ので利益率が下がるなどの理由があり
現在日本ではあまり行われていませんが
フラップを作らない為眼球を固定する必要が無い
術後フラップのずれが無いなど
安全性はレーシックよりも高くヨーロッパでは
レーシックとPRKの症例数が逆転しつつあります
角膜上皮の再生に伴う角膜混濁など言われていますが
時間の経過と共になくなります
日本の厚生労働省が認めているのはPRKのみで
レーシックは認められていません
レーシック
1990年ギリシャではじめてレーシック手術が行われました
アメリカでは1995年頃からこの手術が普及し
アジアでも韓国や台湾、シンガポールなどでも早くから普及しました
アメリカでは、すでに毎年100万件以上の手術が行われ
近視人口の1割にまで普及しています。
日本では
1998年に厚生省がエキシマレーザー使用認可
2000年には近視治療によるエキシマレーザーの使用認可がされました
(レーシック手術自体が認められた訳では有りません)
前述の佐藤式RKの失敗や「手術は最後の手段であるべき」
という考え方が医学会に根強くあり
眼鏡やコンタクトレンズで矯正できるにもかかわらず
わざわざメスを入れるということに抵抗もあり
諸外国に比べ遅れをとっており
2004年の時点でも年間5万人程度のレーシック(LASIK)手術が
行われているにすぎません
日本ではまだまだレーシックに対する理解が乏しいようです。
現在のアメリカでは「クリスマス、誕生日プレゼントは何がほしい?」
と聞かれて、
「LASIKがいい!!」という会話が当たり前なくらい普及しています